むずむず脚症候群

むずむず脚症候群

最近、「むずむず脚症候群」という言葉をよく聞くようになりました。
睡眠に関する本として有名な「スタンフォード式 最高の睡眠」という本の中でも登場しています。

このむずむず脚症候群により、不眠に悩んでいる方も多いと聞きますので、少し調べてみました。

本の感想はこちら:睡眠に関する本「スタンフォード式 最高の睡眠」レビュー

むずむず脚症候群の主な症状

私たちは時々脚が痒くなることがあります。
しかし、それは脚の表面の皮膚の痒みなので、脚を掻いたり痒み止めを塗ったりすれば症状は治まります。

ところが、むずむず脚症候群の場合は、その病名にも表れているように、脚の深部にむずむず、モゾモゾ、そわそわ、ピリピリといった不快な感覚異常の症状が現れます
皮膚に虫が這うような感じ、炭酸の泡が脚にまとわりついているような感じがする方もいます。
(人によっては脚だけではなく腰や背中、腕や手に症状が現れる場合もあります。)

脚を掻いても症状は治まりません。
こうした症状は夕方〜夜間、特に夜眠ろうとする頃に生じることも多く、そのせいで不眠障害に苦しんでいる人が意外に多いのです。
それにより、日中のパフォーマンス低下にも繋がります。

この病気は「レストレスレッグス症候群」「下肢静止不能症候群」などとも呼ばれています。

起きて歩き回ったり、足を動かすと症状は一時消えます。
しかし、眠ろうとすると、またむずむず感が出てきてしまいます。
じっと座ったり横になったりすると症状が出るのです。

また、むずむず脚症候群で悩む人の半数以上が「周期性四肢運動」を合併しているといいます。
周期性四肢運動とは、睡眠中に20~30秒間隔で足首をカクカクと蹴るような痙攣を伴う動きです。
このため、せっかくむずむずが落ち着いてやっと眠りについても、再び目覚めてしまい、また眠れなくなります。

むずむず脚症候群の患者はどちらかというと白人に多く、私たちアジア人では人口の2~5%前後です。
これは200万~500万人にあたり、このうち治療が必要なのは70万人ほどと考えられています。

しかし60歳以上になると5%以上と、高齢になるほど多くなります
男女比では1:2で、女性が男性の2倍となっています。

特徴的な自覚症状4つ

むずむず脚症候群の症状には、4つの特徴的な自覚症状があります。
これらにあてはまる場合は、むずむず脚症候群の可能性があるとされています。

1.脚の不快な感覚のため、脚を動かしたくてたまらなくなる

「かゆい」「ほてる」「虫が這う」「痛い」などの脚の不快な感覚があり、その感覚は脚の表面ではなく奥のほうに感じます
また、脚を動かしたいという強い欲求にかられます。

両脚に不快感が出ることが多いですが、片方しか出ない場合もあります。
進行すると、脚以外にも症状があらわれることもあります。

2.じっとしているとき、横になったり座ったりしているときに症状が現れる、または強くなる

 むずむず脚症候群の症状は、ゆっくり座っているときや横になっているときに現れたり、強まったりします。
横になったり座ったりして数分〜1時間以内に症状が出てくる場合が多いです。そのため、長時間座っていられなくなり、仕事や学業に集中できなくなったりします。
また、じっとしていても仕事や趣味などに没頭しているときには、症状が現れにくいことがわかっています。

3.脚を動かすことで不快な症状が軽くなる、または消える

足を叩いたり、さすったり、足踏みをするなどして脚を動かすと、その間は症状が軽くなったり、治まったりします。
身体のどこかを動かしていれば症状が軽くなるのも特徴です。
動きを止めると症状が再発することが多いです。

4.夕方から夜にかけて症状が現れる、または強くなる

症状は通常、夕方から夜になると現れたり、強まったりする傾向があります。
特に、夜寝る時に現れやすいと言われています。
1日の中で時間帯により、症状の強さが変化するのが特徴です。
病気が進行すると、昼間にも症状がみられることがあります。

むずむず脚症候群の原因

ドーパミンの機能障害

むずむず脚症候群の原因はまだ明らかにはなっていません。
しかし、有力な説として、脳内の神経伝達物質のひとつであるドーパミンの機能障害が関係していると言われています。

ドーパミンは、人間が手足を動かしたり、さまざまな運動をするときに、機械の潤滑油のような働きをします。

鉄分の不足

また、むずむず脚症候群は鉄欠乏性貧血の人に多く、生理出血の多い人や妊婦さん、人工透析を受けている人にも多いことがわかっています。

鉄はドーパミンを作る過程で欠かすことのできない物質です。
その鉄の不足によりドーパミンがうまく合成されず、むずむず脚症候群の症状を引き起こすのではないか、と考えられています。

むずむず脚症候群の治療法

先ほど書いたように、むずむず脚症候群を発症する具体的な原因として鉄分の欠乏があげられます。
そのため、鉄欠乏であるかどうかを調べるための血液検査便検査などを行うことが検討されます。

また、寝ている間に脚が無意識に動くこともあるため、終夜ポリグラフ検査といわれる検査を行うこともあります。

症状が軽い場合は、食事による鉄分の補給やカフェイン・ニコチン・アルコールを控えるなど、日常生活の改善により症状が落ち着く場合もあります。
また、症状に応じて薬による治療を行う場合もあります。

日常生活の改善

生活習慣を見直すことにより、症状の改善が期待できます。

1.鉄分を補充し、バランスの良い食事を心がける

鉄分の欠乏がむずむず脚症候群の症状を引き起こす原因のひとつと考えられていますので、鉄分豊富なレバーやホウレンソウ、あさり、いわしなどを積極的に取りいれ、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、サプリメントで鉄分を補給することも効果的です。

2.カフェインやアルコール、喫煙を避ける

コーヒー・紅茶・緑茶などに含まれるカフェインは症状を悪化させるだけでなく、眠りを浅くすることがあります。
できるだけ摂取を控えるようにしましょう(特に夕方以降は飲まないように)

過度のアルコールや喫煙も症状を悪化させることが知られています。

3.ストレッチやマッサージで筋肉をほぐす

就寝前にストレッチやマッサージなどで筋肉をほぐすことも効果的です。
また、ウォーキングなどの軽い運動も良いでしょう。

軽症であればこれだけでも改善しますが、重症の場合は薬物療法を加えます。
適切な薬物治療を行うことで、症状の改善が期待できます。

薬物療法

・パーキンソン病に使われるドーパミン作動薬(ドーパミンの働きを補う薬剤)が使われる。
・鉄欠乏性貧血のあるときは鉄の補給を行う。
・抗痙攣(けいれん)薬、てんかん薬もよく使われる。

まとめ

このように、むずむず脚症候群は睡眠と深く関係しています。

自分はむずむず脚症候群かもしれない、と思い当たることがあれば、皮膚科や整形外科ではなく、主に睡眠障害を専門に治療している睡眠専門医や、睡眠障害を扱う精神科・神経内科を受診したほうが良いでしょう。

また、どうしても女性は鉄分が不足しがちです。
むずむず脚症候群に女性の割合が多いのも、鉄分不足と大きく関係がありそうです。

私も献血をすると、たまに貧血で引っかかることも。
日頃から意識して鉄分を摂ることが大切ですね。

エーザイ チョコラBB Feチャージ
※ノンカフェイン 50mLx10本 [栄養機能食品(鉄)]

ロングスリーパーの特徴カテゴリの最新記事