ロングスリーパーと睡眠時無呼吸症候群(SAS)

ロングスリーパーと睡眠時無呼吸症候群(SAS)

「ロングスリーパーとは」でも書いたように、ロングスリーパーは体質であり、病気ではありません
必要な睡眠時間をきちんととれれば、それ以外の時間はアクティブに活動することができるのです。

逆に、睡眠時間をしっかりととっているにもかかわらず、昼間に強い眠気を感じる、あるいは耐え切れずに寝てしまうといった症状がある場合には、過眠症などの睡眠障害が疑われることもあります。

過眠症を引き起こす病気

過眠症を引き起こす病気はいくつかありますが、大きく分けて

1. 睡眠中の身体の症状のために深く眠ることができず、慢性の睡眠不足となってしまうもの
2. 脳の中の睡眠を調節する機能がうまく働かず、日中に強い眠気が出現するもの

の2種類に分けられます。

簡単に言うと、1はいびきなどで深い眠りができていない、2は睡眠機能が壊れている、ということですね。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

1の代表的なものは、睡眠時無呼吸症候群
SASともいいます。
睡眠中に無呼吸または低呼吸の状態が何度も繰り返されます。

眠り出すと呼吸が止まってしまい、身体が酸欠状態になるため睡眠が中断します。
また眠り出すと再び呼吸が止まってしまうため、深い睡眠をとることができなくなるのです。

この繰り返しで慢性的な睡眠不足状態となり、昼間の眠気が出現します。

2003年に起きた山陽新幹線の運転士による居眠り運転により、日本でも睡眠時無呼吸症候群が注目されるようになった。

運転士が居眠りをしたまま時速270キロメートルで約8分間疾走した後、自動列車制御装置が作動して停車。
その間、運転士は眠り続け、車掌に起こされるまで意識がなかったという。
けが人なし。
運転士は睡眠時無呼吸症候群と診断された。

ナルコレプシー

2の代表的なものは、ナルコレプシー。
ナルコレプシーでは夜に十分な睡眠をとっていても昼間に突然眠気に襲われ、居眠りしてしまいます。

ナルコレプシーは、脳の中の睡眠を調節する機能がうまく働かず、目を覚まし続ける役割を持っている「ヒポクレチン」あるいは「オレキシン」といわれるタンパク質を作り出すことができなくなることによって起こります。

今回は、睡眠時無呼吸症候群について調べ、まとめてみました。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群の「無呼吸」とは、10秒の呼吸停止がある場合を指します。
無呼吸が1時間に5〜15回であれば軽症ですが、15回以上になると中等度の睡眠障害とされ、治療の必要が出てきます。

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸の主な原因は、睡眠時に舌を支える筋肉がゆるんで舌が喉の方へ落ち込むこと。
肥満加齢顎の小ささ、さらに咬み合わせの不正でも症状を引き起こしやすくなります。
舌が落ち込んで、鼻や喉などの気道が塞がれ、呼吸の流れが悪くなることで無呼吸が起こります。

肥満気味の中年以降の男性が多いとされていますが、日本では特に太っていなくても、女性でも子供でも見られるといいます。
これは、アジア人の骨格によるものとされており、下顎が小さく奥まっていることで、気道が狭くなりやすいためと言われています。

太ってないから安心、というわけでもないようですね。

また、アルコールや睡眠薬、呼吸器のアレルギー等も睡眠時無呼吸を悪化させると言われています。

いびきの大きな人は要注意!

睡眠時無呼吸症候群の特徴(予兆)として「大きないびき」「睡眠中に呼吸が止まる」ことが挙げられます。

いびきは、良く寝ている、熟睡している、という印象がありますね。
ですが、実際には気道(鼻や喉)が塞がり空気の通りが悪くなることで、いびきは発生しています。

つまりいびきをかいているときは、呼吸が抑制されるために眠りが浅く、ほとんどが睡眠不足の状態なのです。

一時的な軽いいびき程度ならそれほど問題にはなりませんが、「毎晩いびきがうるさい」「よく息が止まっている」などは、身体機能にも大きな影響が出ているので、特に注意が必要となります。

ですが、睡眠中のいびきを自覚することは難しいですよね。
眠っている間の状態は自分ではわからないため、睡眠中の無呼吸状態に気付かずに 症状を放置している「潜在患者」が数多くいると言われています。

家族や友達に聞いてみるか、いびきを録音できるスマホアプリを使って確認すると良いでしょう。

  • いびきが大きい
  • いびきの途切れる時間がある
  • 途切れて再開した直後のいびきが特に大きい
  • 何度も激しく寝返りをする
  • トイレに行く回数が多い

睡眠時無呼吸症候群により起こる病気

深い眠りをとれなくなることで睡眠の質が低下し、昼間の強い眠気や慢性的な疲労感、集中力の低下などが引き起こされるというのが一番の直接的な弊害です。

しかし、それ以外にも様々な病気を引き起こす可能性があります。

無呼吸状態になると体内が酸素不足になります。
この症状は脳や心臓に大きな負担をかけ、脳卒中心筋梗塞などのリスクを高めます。

また、循環器系や呼吸器系にも影響を与え、やがては身体に様々な障害(高血圧不整脈心不全、突然死)が出てくると考えられています。

このように、中等度以上の睡眠時無呼吸症候群は、治療せずに放っておくと生活習慣病を悪化させ、10年後には3~4割が死亡してしまうと言われているのです。

検査を受け、早めに必要な治療を受けることが大切ですね。

睡眠時無呼吸症候群になりやすい人のタイプ

睡眠時無呼吸症候群になりやすい外見的なタイプは、

  • 顎(あご)が小さい
  • 首が太く短い
  • のどちんこが大きい
  • 太っている(首周りに脂肪が付いている)
  • 中高年の方(顎の筋肉が弱る)

これらのタイプに共通して言えることは「気道が狭い」ということ。
いわゆる中年太り・メタボの人は、注意したほうがいいでしょう。

確かに、太った人はよく大いびきをかいている印象があります。

睡眠時無呼吸症候群の治療法

睡眠時無呼吸症候群は、すでに治療法が確立されている疾患なので、まずは検査を受け、早めに治療を受けることが大切です。

軽症の場合にはマウスピースを用いて気道を広げる方法で治療できることがあるとのことです。

中等度以上の場合には、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸)といって、酸素マスクを装着し、空気を鼻から気道に送りこむという治療が行われます。

この方の記録がとてもリアルでわかりやすかったのでご紹介。
睡眠時無呼吸症候群とつきあおう

また、睡眠時無呼吸症候群は、高血圧糖尿病など、他の生活習慣病と合併してしていることが多い病気です。
なので、平行してそちらの治療をすることも重要になります。

とにかく、肥満は万病のもとのようです。
きちんと運動して、太りすぎないように気をつけたいですね。


ちなみに私の場合、「自己紹介4[眠いのは睡眠の質が悪いから?]おすすめの睡眠アプリも紹介」で書いたように、いびきは最初の数分だけ。
後はほとんどありません。

ロングスリーパーの場合は、生まれつきであることが多いです。
ですが、睡眠時無呼吸症候群は、今まで正常な睡眠だった人でも、肥満や加齢によってこの症状になってしまうこともあるので要注意だと思いました。

旦那さんが大いびきをかくようになったり、日中だるい・眠いと言い出したりしたら、少し注意してみてくださいね。

ロングスリーパーの特徴カテゴリの最新記事