前回:繊細で神経質? ロングスリーパーの性格の特徴と、少し見えた希望の光
前回は、ロングスリーパーとショートスリーパーではストレスの対処法が180度異なっているということを書きました。
ロングスリーパーは、悩みや失敗を真正面から受け止める傾向があり、その分だけ脳が酷使されるため、睡眠時間が長くなります。
逆に、ショートスリーパーは多少失敗してもくよくよせず、悩みを軽く受け流す傾向があります。
脳の疲労感は少なくて済み、少し眠っただけで疲れが回復する、と言われています。
確かに「ストレス解消法」で調べると、必ず「睡眠をとる」というのが上位に挙がってきます。
それくらい、ストレスと睡眠は密接な関係にあるということですね。
それならば、私たちロングスリーパーも、ショートスリーパーの明るさ・軽さを見習うようにすれば、睡眠時間が短くて済むようになるのではないでしょうか?
実際、どうでもいいことをくよくよ悩み、そのことで脳味噌が疲れて睡眠時間が長くなってしまうなんて、とても馬鹿馬鹿しい話です。
なので、ここでは、ストレスを解消する方法、そして、そもそもストレスを溜めないようにする方法、を考えてみたいと思います。

ロングスリーパー向け、ストレス解消法
基本的に対人関係によるストレスが多いロングスリーパー。
一般的にはストレス解消に良いとされる「人とおしゃべりをする」「友達に愚痴る」などは、余計に疲れてしまうことが多いです。
そこで、なるべく一人でできるものを選んでみました。

放出・発散・アウトプット…外に出す系
泣ける映画・ドラマを見る、泣ける本を読む(涙の放出)
大泣きして大量の涙と鼻水を流せば、素晴らしいデトックスになります。
自分のことで泣くのではなく、映画や小説など「他人事」のほうが、ストレス解消には有効です。
自分の中の定番を決めておくといいですね。
私は、ドラえもんが大好きなので、泣きたいときにはこの3つが定番です。
映画ドラえもん「おばあちゃんの思い出」
映画ドラえもん「のび太と鉄人兵団」
映画ドラえもん「のび太の結婚前夜」
本(漫画)なら、ドラえもん6巻の最終話「さようならドラえもん」

スポーツなどで体を動かす(汗の放出)
ジムならば、スタジオ内での格闘技レッスンやエアロビクスがオススメです。
振り付けを覚えなくてはいけないので、自然にそちらに集中でき、細かい悩みはどうでもよくなります。
また、ノリのいい音楽に合わせて踊るのはとても楽しいですよ。
逆に、黙々と走るジョギングやウォーキングは私はあまりオススメしません。
走りながら、つい悩み事を反芻してしまうからです。



一人カラオケ、もしくは車の中で歌う、大声を出す(声の放出)
私はストレスが溜まると、時々一人カラオケで3時間くらい歌います。
昭和の歌謡曲はメロディが簡単で歌いやすいし、アイドルソングも楽しいです。
天気がいい日なら、ドライブしながら大声で歌うのもスッキリしますね。



ヨガをする、深呼吸をする(息の放出)
ヨガはポーズよりも呼吸が重要になります。
そして、吸うことよりも、まずは吐くこと、が大切です。
深い呼吸を続けることにより、心の奥底にある根深いストレスも徐々に放出できます。



腹が立つことを紙に書き、その紙をビリビリに破く(発散)
ストレスは内側に溜めないことが大切。
紙に書くということでアウトプットになり、またその紙を破るという行為がストレス発散になります。
嫌なことを頭の中から紙の上に移動させるイメージ→それを盛大に音を立ててビリビリと破り、粉々にするイメージ。
さらに、それをフッと風に吹き飛ばすところまで想像します。



プチ贅沢なお買い物をする(発散)
やはりお金を使うという行為は気持ちがいいものです。
ただ、洋服やバッグ、アクセサリーなどは高額なうえに、ストレス解消のために買ったものは後で(なんでこんなもの買ったんだろう…)となることが多いです。
いつもよりちょっと贅沢な、ハーブ入りのソーセージや美味しいチーズなど、食べてなくなるものがオススメです。



創作活動をする(アウトプット)
文章を書く、アクセサリーを作る、ジグソーパズルをする…なども、無心になれて良いですね。
出来上がったときの達成感もあります。
ですが、ジョギングのときと同じように、編み物は手を動かしながら余計なことを考えてしまうので、あまりオススメしません。
頭を使いながらする創作活動がいいでしょう。



五感を楽しむ…自分を労わる系
自分が心地よいと五感(視・聴・嗅・味・触)で感じることを思い切り楽しみます。
これは誰かと一緒にではなく、必ず一人で行いたいですね。
周りの目を気にせず自分の感性に素直になることで、素の自分を取り戻す作業です。
視覚
綺麗なものを見る。
- 美術館に行く
- 素敵な風景を見に行く(映像でも)
- 美しい映像の出てくる映画を見る
- 星空を楽しむ、など



聴覚
- 好きな音楽を聴く
- 好みの声のパーソナリティが話す音声コンテンツやラジオを聴く
- 波音・雨音・川のせせらぎなどのヒーリング音楽を聴く、など。



嗅覚
- 部屋に好きな香りのお花を飾る
- アロマオイルを焚く
- 好みの香水をつける
- パンを焼く
- フレーバーティーを淹れる
- いい香りの入浴剤を入れたお風呂に入る、など。



味覚
- 大好物を食べる
- 高級スィーツや高級フルーツを楽しむ
- 美味しいコーヒーを淹れる
- 好きなお酒を飲む、など。
どれも、ほどほどの量にしておくのがポイントです。
やけ食い・やけ酒は逆効果。



触覚
・触る
- 猫や犬を撫でる(猫カフェに行くのも)
- 赤ちゃんに触れる
- 神社などの大きな樹に触れる
- 渓流の冷たい水に素足を浸す
- ハンバーグの挽肉を捏ねる(パンパンと空気を抜く作業は音も心地いい)
- ガーデニングで土いじり、など。



・触られる
- エステ・ヘッドスパに行く
- マッサージ・指圧・整体に行く、など。



・感じる
- 日光浴で太陽の日差しを浴びる
- 海に行き潮風を感じる
- ミストを顔に吹きかける
- 温泉や湯船に浸かる
- 軽い雨なら敢えて濡れて帰る、など。




ストレスを感じたら○○をする、と決めておく
色々とストレス解消を挙げてみましたが、正直言うと、ここまで溜め込まないほうがいいと思います。
できるだけ早めにサクッと対処しておきたいですね。
そのためには、何か小さなストレスが発生したり、軽くイラッとしたときには○○をする、というアクションを決めておくと良いとされています。
(これは、心理学でコーピングと呼ばれるストレス対処法)
例えば、私の場合。
仕事相手でいまひとつ波長が合わない人がいます。
その人は、メールを送ってくる度に、いちいちLINE電話を掛けてきて確認を入れます。(LINEなら「メールしたよ」というメッセージだけで済むのに、なぜ電話?)
その度に作業の集中力は途切れてしまい、時間泥棒としか思えない行為に腹が立ってきます。
そんなときは「とりあえず席を立って伸びと深呼吸をし、コーヒーを淹れる」と決めています。



こういったアクションを決めておいて実行することで、ストレスに押しつぶされる前に自分から先に行動して対処する、ということができます。
心に余裕ができ、自分にのしかかってくるストレスについて、客観的に見ることができるようになるわけです。
他にも「コンビニでチョコレートを買って食べる」とか「スタバでお茶する」など、簡単にできるアクションを色々と用意しておくといいですね。
溜まっていくストレスは、小マメに解消していきましょう。
次回は、そもそもストレスを溜めないようにする方法、を考えてみたいと思います。

次回:ストレスを減らすことによって、睡眠時間も減らせないだろうか(ストレスを溜めない編)