「ロングスリーパーとは」で書いたように、人間の睡眠タイプには・ロングスリーパー・ショートスリーパー・バリアブルスリーパーの3種類が存在します。
ざっくり言うと、ロングスリーパーは睡眠時間が9時間以上の人を指し、ショートスリーパーは6時間以下でもアクティブに活動できる人を指します。
バリアブルスリーパーは、ロングとショートの中間、睡眠時間6〜9時間の人を指します。
では、ロングスリーパーやショートスリーパーの有名人にはどんな人がいるのでしょう?
自分と同じ体質の有名人を知ると、親近感がわき、生活リズムの作り方の参考になるのではないかしら?と思って調べてみました。

1.学者・研究者
アインシュタイン
ロングスリーパーの人物で代表的なのは、相対性理論で有名な天才物理学者アルベルト・アインシュタイン。
ロングスリーパーとして一番有名な人物なのではないでしょうか?
1日10時間以上は寝ていたとされます。
しかもアインシュタインは睡眠に強いこだわりがあり、寝ている間はベッドルームに鍵をかけ、絶対に自分の睡眠を邪魔させなかったそうです。

小柴昌俊
ノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊さんもロングスリーパーで、1日11時間睡眠を取られるそう。長い!
自称「変人学者」、「東大物理学科をビリで卒業した落ちこぼれ」
やはり、ちょっと変わっている…というか天才型の人が多いのかなあ?という気はします。
アインシュタインは数々の名言を残していて、それらを読んでいるだけでも面白いです。
でも、学者さんたちの日常というのは私たちには今ひとつピンとこないかも?
普段からテレビなどで見慣れているスポーツ選手のほうが身近に感じるかもしれません。

2.スポーツ選手
イチロー
ストイックさで有名なイチロー選手ですが、意外にも睡眠時間は1日9時間。
あのストイックさからショートスリーパーかと思いきや、まさかの徹底したロング睡眠でした。
しかし、あの毎日のルーティーン通りの生活は、私たちロンスグリーパーの参考になるのではないでしょうか?

白鵬
大相撲の横綱白鵬さん。
1日の睡眠時間は、夜に10時間+昼寝6時間で、なんと合計16時間!
稽古以外の時間は、ほとんど寝ている感じでしょうか。
多忙なスケジュールが続くが、「昼寝をするのが一番大事」という。
食事と昼寝で入門時68キロの体を153キロまで大きくした白鵬は稽古と同じく、余暇を昼寝に充てて体調管理に努めるという。(初優勝後のインタビュー記事から)
体を休めるのも稽古のうちで、長時間寝ることにより疲れを溜めず、練習の時もすごい集中力を発揮できるんですね。

タイガーウッズ
プロゴルファーのタイガーウッズさん。
朝5時に起き、10時間の練習をこなし、3時間程ゲームをして19時には就寝。
しっかり10時間睡眠をとっています。
おそろしくシンプルです。
これらのスポーツ選手、皆に共通しているのは、睡眠以外の時間をほぼ全て練習に使っていることですね。
その道を極めるには「あれもやりたい、これもやりたい」ではなく「一つのことを徹底してやる、それ以外はやらない」という潔さが大切なのだとわかります。

3.その他
水木しげる
「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な漫画家の水木しげるさん。
NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」では睡眠を削って漫画を描いていたイメージがありますが、実際はそうでもないようですね。
普段から9〜10時間は寝ており、長い時は12時間寝ていたそうです。
そういえば、子供の頃は朝起きれずに遅刻ばかりしていたという描写はありました。
それに自分で作詞したゲゲゲの鬼太郎の「朝は寝床でグーグーグー♪」なんて、朝に弱い人でないと絶対に思いつかないですよね。
適当にやならいとね、漫画家は死ぬよ。
寝なきゃ駄目。食べたいものは食べないと駄目。疲れたら休まないと駄目。
手塚治虫さんなんか医学博士なのに死んじゃった。寝ないで描くから。
トキワ荘の人も平均寿命前にみんな死んじゃっているでしょ。(水木さんの言葉より)
親近感わく一冊!ロングスリーパーの方はぜひ。

鞘師里保
これは完全に私の推測ですが… 元モーニング娘。の鞘師里保ちゃん。
私は古くからのモー娘。ファンなのでずっと見ていますが、鞘師ちゃんはしょっちゅう眠っている姿を写真に撮られています。
まるで赤ちゃんのような「天使の寝顔」ということで、まとめサイトもできているほど。
毎日の歌やダンスの練習で疲れているというのもあると思いますが、他のメンバーに比べても鞘師ちゃんは圧倒的に寝ている写真が多いです。
場所も、食事中だったり、固そうな床の上に倒れていたり… など、もう本当に眠くて眠くて我慢できなくなったという様子が伝わってきます。
そして、鞘師ちゃんの凄いところは、ダンスのときの集中力。
はっきり言って普段のポンコツ具合とは別人のよう!

4.まとめ
なんとなく見えてきた気がします。
ロングスリーパーの有名人に共通するものは、一つのことへの「集中力」。
私たちロングスリーパーが睡眠時間を削らずに成果を上げるには、
- まずは自分の必要な睡眠時間を確保する
- 日常生活の中で削れる部分は思い切って削り、どうでもいい場面では徹底して力を抜く
- そして自分にとって一番大切なことに全ての力をグッと集中させる
- 集中力を高めるための努力や手間を惜しまない
というのが大切だと言えそうです。
ロングスリーパーは、あれもこれもと欲張ると、二兎追うものは一兎も得ずの結果になる可能性が高いです。
たとえ周りからは変人と思われても、自分が大切だと思うことだけに集中するという、一種の割り切りが必要ですね。
さて…。
とはいえ、私のような凡人ロングスリーパーがどこまで真似できるか。
とりあえず仕事のときの集中力を高める努力はしたいな、と思います。

次回:溢れるバイタリティ!ショートスリーパーの有名人