人には理解されにくい、ロングスリーパーの悩みBest7

人には理解されにくい、ロングスリーパーの悩みBest7
前回:ロングスリーパーとは

長い睡眠時間を必要とするロングスリーパー。
その体質が大きなコンプレックスとなってしまう(自己紹介2[睡眠の長さがコンプレックスになる])ように、人にはなかなか理解されにくい悩みが数多くあります

今回は、ロングスリーパーたちが持つ主な悩みを7個書き出してみました。

1:社会生活に適応できない

これはかなりの痛手です。
「ロングスリーパーとは」でも書きましたが、世の中というのは、8割以上を占めるバリアブルスリーパーの睡眠(6〜9時間睡眠)が基準となっています。

正直言って、ロングスリーパーがサラリーマン生活をするのはかなり難しいと思います。

朝6〜7時に起きて会社に行き、夜20時頃に帰宅して24時に寝る…これは普通の人には何でもないことかもしれません。

しかし、ロングスリーパーが朝6時に起きるためには、夜は21時には寝なくてはならないのです。
小学校低学年並みですね。
残業や飲み会があるとすぐに睡眠不足状態となり、疲労が蓄積して体を壊してしまいます。
私の場合はだいたい高熱を出します

2:怠けているように見られる

そして何よりつらいのが、周囲からの理解が得られない点です。

「長い睡眠時間を必要とする体質の人間がいる」というのが世間にどれくらい浸透しているのかはわかりません。
ですが、平均的な睡眠時間の人から見ると、毎日10時間近くも寝る人というのは、怠けている・サボっているようにしか見えません

もし職場で「私はロングスリーパーだから眠いんです。昼寝させてください。」などと言ったら、甘えるな、と一蹴されて終わりですよね。
「役立たず・ダメ人間」の烙印を押されて評価はダダ下がり。
下手するとクビになります。

私も友達に話したことがありますが「赤ちゃんかよ!」と鼻で笑われてしまいました。

また、夫婦のどちらか片方がロングスリーパーの場合、(私はこんなに寝不足になって子育てをしているのに、旦那は寝てばかり)などの不公平感に繋がったり、(うちの嫁は家事を怠けて、いつも昼寝をしている)などの不満が出たりします。

全くの他人になら何を言われても構いません。
しかし、職場や家庭といった、毎日顔を合わせる相手から怠け者扱いされ、バカにされるのは、けっこうつらいものです

「ロングスリーパーとは」で「ロングスリーパーは病気ではない」と書きましたが、逆にはっきり「病気」と言われたほうが周囲からの理解は得られるのかも?と思ったりもします。

3:活動できる時間が少ない

これは(自己紹介2[睡眠の長さがコンプレックスになる])の終わりのほうでも書きましたが、平均的な睡眠の人に比べると、ロングスリーパーは活動できる時間がずいぶん少ないです。
簡単に言えば、1日3時間くらい損をしているわけです。

なので、毎日が非常に忙しい!
寝てばかりいるくせに忙しい、というおかしなことになっています。

ロングスリーパーというと、おっとりとしたおおらかなイメージがありますが、決してそんなことはありません。
外からの印象はともかく、心の中はいつも時間に追われているのです。

はっきり言って、1日3時間は大きいです!
活動時間が1日3時間も違えば、仕事も趣味も、こなせる量がずいぶん違ってきます。

読書・映画・ゲームなどの趣味、家族や友人との団欒、副業、勉強… 仕事以外の色々なことができます。
会社が19時頃に終わって家に帰るとしたら、平均的な睡眠の人ならば、寝る前にドラマを観たり本を読んだりすることもできるでしょう。

趣味が多いと、人生が豊かになります。
友人との会話も楽しくなります。

私は睡眠時間の確保のために、それほど必要ないことはなるべく削っています。
なので、健康維持のためのスポーツ活動以外はこれといって趣味がありません。
自分でも、あまり面白みのない人間だな、と思います。

一度でいいから、2足、3足のわらじを履くバイタリティ溢れる人生、というのを経験してみたいものです。

4:人と一緒に旅行できない

一緒に旅行に行く相手も同じようなロングスリーパーならば、全く問題はありません。
しかしそうでない場合、相手のペースに合わせれば、自分が耐えきれずに居眠りすることになります。

逆に、自分に合わせてもらうのも申し訳ないです。
相手はもっとたくさんの観光地を回りたいだろうし、夜も早い時間から寝てしまうのは物足りないでしょう。
1対1だと相手を退屈させることになるので、旅行は大人数で行くほうが気が楽です。

ただ、1泊旅行なら、なんとか無理はききます。
旅行の翌日は仕事を休むようにして、睡眠時間を調節をすれば大丈夫。
2泊以上だと厳しいですね。

2泊以上ならば、マイペースに動ける一人旅を選びます。

5:根性論の人とは仲良くできない

「その2:怠けているように見られる」と似たものがあるかもしれません。

「寝る間も惜しんで働いた」とか「睡眠時間を削って勉強した」というのを素晴らしいと思い、かつ、人にも強要するタイプとは徹底的に合いません

気合いと根性があればなんでもできる!と思っている人。

そういう体育会系の人が上司だと、かなり悲惨なことになります
こちらも逃げたくなるし、上司もきっと私を見る度にイライラするでしょう。
理解してもらうのは相当難しいです。

また、妻が楽をすることにいい顔をしない旦那、というのも世の中にはけっこう存在します。
食洗機やルンバを買うことにケチをつけたりするタイプ。(そのくせ皿洗いや掃除を手伝ってくれるわけではない)
そういう男性とは一緒に暮らさないほうがいいと思います。
まあ、これはロングスリーパーに限った話ではないけれど。

6:じっとしていると寝てしまうので映画や会議などは無理

これはロングスリーパーの中でも私だけかもしれませんが…。
じっとして座っているもの(受け身のもの)には、特に弱いです。

映画やドラマは15分が限度。
スコンと寝落ちしてしまい、その後は全く覚えていません。

これは映画の内容がつまらないから…とかではなく、本当に無理なのです。
パソコンと同じで、動かないまま15分経つとスリープモードに切り替わるような感じかなあ…。

一応自分なりの対策はあります。
動いていればわりと大丈夫なので、映画やドラマならば、ポップコーンを食べ続ける、甘栗を剥く、いよかんを剥く…など、画面を観ながらでもできる手作業をします。
自宅なら、ストレッチをしながら観ます。
講義や会議ならば、メモを取る(ふりをして出席者の似顔絵を描きます)

ライブのように、一緒に手を叩いたり飛び跳ねたりして参加できるものだといいんですけど。

7:それらの積み重ねにより自己肯定感が下がる

結局は、これが一番の問題かもしれません。

社会にうまく適応できず、身近な人たちからも呆れられる日々が続くと、自分がどんどんダメ人間に思えてきます。
そして、周りの人たちが皆、活動的でキラキラしているように見えます。

休みの日が一日中睡眠で終わってしまった日は「ああ、また貴重な一日を無駄にしてしまった…」と、本当に憂鬱になってしまうのです。


でも!
そんな人は、次の「自分ではなかなか気づかない、ロングスリーパーの長所・メリットBest5」をぜひ読んでください!

人よりも2〜3割、睡眠が多いだけ。
ダメ人間なわけではない。
そのことに気づいて少しでも前向きになってもらえると嬉しいです。

次回:自分ではなかなか気づかない、ロングスリーパーの長所・メリットBest5

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